PM2.5の予防と対策

いつもBLEZ薬局をご利用ありがとうございます。

PM2.5と言えば、もうタイの風物詩と呼べるほど毎年言われていますね。
年々悪化する大気汚染PM2.5について当店から予防と対策を提案いたします。

PM2.5とは?

ググればいくらでも情報はありますが、改めてPM2.5について。


大気中に浮遊している直径2.5μm(マイクロメートル)以下のきわめて小さな粒子のこと。別名を「微小粒子状物質」といい、成分は炭素成分、硝酸塩や硫酸塩、ケイ素やナトリウム、アルミニウムなどさまざまです。

1μmとは、1mmの1/1000をあらわす単位です。人の髪の毛の直径が約70μm、スギ花粉が約30μmですので、比較するとその小ささが分かるのではないでしょうか

PM2.5は、物の焼却や、ガソリン車・ストーブなどの燃焼から直接発生します。さらに、火力発電所や工場などから排出される硫黄酸化物(SOx)や窒素化合物(NOx)、溶剤や塗料から発生する揮発性有機化合物(VOC)が大気中で化学反応を起こし、二次的に生じることもあります。

Bangkok, Thailand – January, 2020: Aerial cityscape of picturesque Bangkok at daytime from rooftop. Panoramic skyline of the biggest city in Thailand.

PM2.5から起きる健康被害

Man wearing mask protect fine dust in air pollution environment – people with protection equipment for air pollution concept

PM2.5は粒子が非常に細かいため、吸い込んでしまうと細い気管支や肺の奥まで入り込むおそれがあります。
そのため、ぜんそくや気管支炎など呼吸器系の病気のリスクを高めると言われています。
また、不整脈など循環器への影響も心配されています。

喉の痛み、咳、痰、目の痒み等だけで無く肌の湿疹や痒みの症状を引き起こします。

薬局で咳止め、抗炎症剤等の処方は可能ですが、症状が酷い場合は、病院での診察をお勧め致します。

タイでのPM2.5の多い時期

毎年11月から3月にかけて空気が乾燥している時に多く発生しております。

タイでは周辺国含め、田舎では野焼きが今でも行われています。その粉塵が大気中に広がり、今のPM2.5の被害が大きくなったと言われています。

4月後半にタイは雨季に入り、雨が降り始めると雨で洗い流され、症状を訴える人が減ってきます。

2023年はチェンマイでPM2.5の大気汚染が世界一を記録したニュースもありました。
参照:タイランドハイパーニュース

PM2.5の予防と対策

  1. 外出の際はPM2.5対応のマスクを着用する。
    できるだけ外出しないに越したことはないですが、出かけないといけない場合はマスクを着用しましょう。
    最近のマスクのパッケージにはBFE、PFE、VFEが99%防げますと記載されている商品は多いかと思います。
    PFEがParticle Filtration Efficiencyの略で微粒子ろ過効率、約0.1μmサイズの粒子をどれだけろ過したかという事ですのでPFE99%以上の物を選んでいればある程度防げます。
  2. 家にいる時はできるだけ窓を開けない。空気の換気は必要ですが開けっ放しにはしないようにしましょう。
    エアコンのフィルターもこまめに掃除しましょう。空気清浄機も併用するとより良いです。
    外で干した洗濯物にもPM2.5が付着します。外で少し叩いてから取り込みましょう。

PM2.5の症状とおくすり

もし咳や目の痒みなど症状が出た場合は、薬で一時的に和らげることが可能です。

咳が出る(空咳)→ 咳止め薬

目の痒み、鼻水が出る、もしくは夜間にだけ咳が出る→ 抗アレルギー薬

喉の痛み → 喉スプレー、抗炎症剤、抗生物質等

※症状は個人差があります。写真の商品以外にもいろいろなお薬がございます。

ブレズ薬局からアドバイス

日本では春先から花粉症が多くなりますが、タイはPM2.5によるアレルギー症状が多く出る季節です。
今まで花粉症やアレルギー鼻炎などになったことがなくても、花粉やPM2.5を吸い続けることで密かに体内に蓄積され、臨界点を超えると急に発症することがあります。

このような微粒子を吸い込まないのが一番なので、コロナが明けてもマスクは必須です。
毎日の手洗いとうがい(鼻うがい)も効果はあるでしょうし、風邪予防にもなるので習慣つけることをお勧めします。

余談ですが、私の知り合いで鼻毛を抜く習慣の人がいます。
鼻毛による防御機能が失われると微粒子だけでなく、細菌やウイルスも素通りで侵入を許してしまいます。
鼻毛を抜くのは絶対にやめましょう。

何か疑問や質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。